Brain Sound Lab脳波サウンド研究所

About the Laboratory

もうひとつの地球の研究所

音楽と風景を楽しむための創作の物語です。曲を聴きながら研究所の窓の向こうへ。

夜明け前霧の谷の上に張り出したコンクリートの研究所。細い窓のいくつかに灯りがともっている
夜明け前の研究所。この朝は名前のない谷の岩棚に降りていました。

I · The Valley

地図にない谷

こちらの地球とよく似たもうひとつの地球があります。海の形も山の高さも朝が来る順番もほとんど同じです。

その星の山奥地図には名前の載っていない谷の上に灰色のコンクリートの建物が一棟岩棚から霧の上へ静かに張り出しています。飾りはありません。細長い窓が等間隔に並び屋上には小さな観測ドームがひとつだけ載っています。

それが私たちの研究所です。

II · The Work

今日も音を製造しています

研究所には十数人の研究員がいます。朝いちばんの仕事はこちらの世界から届いた脳波の記録を読むことです。記録は窓の向こうから手紙のように届きます。

研究員たちはそれを机に広げ音の高さや速さを探していきます。夜になると観測ドームのスリットを開けその土地の風や水の音に耳を澄ませます。できあがった曲には窓の外の景色を添えてこちらへ送り出します。

こちらの世界ではその曲を聴くことができます。私たちは曲に添えた景色を便りと呼んでいます。

III · The Flight

研究所はときどき空を渡ります

同じ谷にいると同じ風しか吹きません。だから研究所はときどき場所を変えます。

その夜はドームのスリットがいつもより大きく開きます。張り出した床の下が灯りと同じ色にかすかに光りはじめます。音はしません。岩棚との境目に細い隙間が生まれ建物は霧を押しのけずに霧の中からそっと浮かび上がります。

研究所は雲の上を渡っていきます。窓の灯りを落とし眠っている町の上を越え凍った湖や雪原や名前のない海辺の上を通り過ぎて夜が明ける前には次の場所に降りています。

朝になると研究員たちは何ごともなかったように記録を広げます。変わっているのは窓の外の景色とその日集める音だけです。便りの景色が毎日ちがうのはそのためです。

IV · The Windows

窓の灯り

こちらの世界から研究員たちの姿は見えません。見えるのは窓の灯りだけです。

それでも灯りがいつもよりひとつ多い夜があります。それは誰かひとりのために曲をつくっている夜です。その人の脳波を机に広げその人のための高さと速さを探して研究員たちは遅くまで起きています。

今夜もどこかの谷の上で研究所の灯りがともっています。

Music in this world

こちらの世界での音楽づくり

Brain Sound Labでは公開曲を無料で聴けます。曲の由来はそれぞれの詳細ページに記載しています。

個別制作では実際の脳波記録と好みをもとにオリジナルサウンドトラックをつくります。ZONE会員の方は過去にZONEで測ったご自身の記録についてもご相談いただけます。

物語に登場する研究員や移動する研究所は創作です。実際の計測方法と料金は制作案内でご確認いただけます。

今日の便りを聴くあなたの一曲をつくる